<要旨>
①長文スクショ画像を投稿する時は代替テキストを付けよう。
②代替テキストが付いていない長文スクショ画像は拡散しない方が良いと思う。
Twitter で強く主張したい内容を記した長文スクショ画像が投稿されることがあります。そうした画像には「一人でも多くの人に読んでほしい」といった言葉が添えられていることが多いです。
そういう場合のために、Twitter では画像に全角1000文字以内の代替テキストを設定することができるのですが、拡散への意気込みとは裏腹に、要約文や冒頭部分はおろか1文字も設定されていないものが多いです。これでは視覚障害者にとってみれば内容が全くわからないどころか、そのツイート自体が有害なノイズでしかなくなってしまいます*1。投稿主はもちろん、それをリツイートした人の良識も当然疑われかねないので、それを思うと拡散することへの躊躇も生まれてしまいます。
代替テキストは視覚的には非表示になっているので、視覚障害者以外の人にとっても邪魔になることは無いし、むしろメリットが大きいと思います。画像を検索しやすくなるし、何より、代替テキストの有無が「本当にその長文スクショを拡散すべきかどうか」の重要な判断材料になります。もしきちんと設定されていれば、「ALT」と画像上に表示されると思います。以下は、先日の私の練習ツイートです。
主に視覚障害者が画像を読む為の代替テキストと、それ以外の人も閲覧する本文とで、情報をうまく切り分ける練習です。今後ご意見頂きながら改善していきたいです。
— ダブル手帳 (@double_techou) 2020年5月26日
以前友人と初めて食べたフランスのサバランです。焼き菓子がラム酒に漬かっています。一口目は感動しましたが激しく胃もたれしました。 pic.twitter.com/psCNWlCAzY
もちろん普段から全ての画像に対して代替テキストを用意すべきとまでは言えません。私も、画像で重要なことを述べる機会が無かったのもあり、今まで代替テキストを付けてきませんでした。もっとも、今後はなるべく付けるようにしたいと思いますが、時には忘れるかもしれません。
ただ、長文スクショを投稿する場合は、普段の画像ツイートとは違い、何か特に多くの人に強く伝えたい主張が文章で存在する筈なので、そういう場合は代替テキストを付けた方がいいと思います。私はする機会が無いと思いますが、今後もし長文スクショを投稿する場合は、必ず代替テキストを付けます。
ただ、「代替テキストの無い長文スクショ画像を悪質なツイートとして報告してよいかどうか」までは、Twitter社の考え方に沿って慎重に判断すべきだと考えています。それを調べた結果、結局ツイッターサポートにリプライを送る以外の方法を見つけられなかったので、全世界に私のつたない英語が晒されるという大恥を我慢しなければいけませんでした。
@TwitterSupport Excuse me, sir. I have a question.
— ダブル手帳 (@double_techou) 2020年5月30日
Is it permissible to report tweets containing screenshot images of long sentences with no alternative text for the visually impaired as malicious tweets or spams?
もし万が一回答が得られたらご報告いたします。
*1:殆どのスクリーンリーダーにはOCR機能は標準仕様としては搭載されていませんし、OCR 自体がまだまだ発展途上の技術です。私もAndroidで使えるEnvision AIというアプリを教えて頂いたので、購入して使用してみました。個人的には精度の上でも使用感の面でも、まだ普段使いするのは現実的に厳しいかなという感じがしました。iOSユーザーだとSeeing AIというアプリが結構使えるみたいです。いずれにせよ、やはりもうしばらくは代替テキストがあったほうが断然良いと思います。ごく最近、代替テキストを付けるのがより簡単になったということもあります。