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ダブル手帳の障害者読み物

身体障害1級(脳性麻痺)・精神障害3級(発達障害)。文春オンラインなどに執筆しているライターです。多くのヘルパーさんのお陰で、一人暮らしも気付けば10年を超えました。

読書感想

滝本竜彦「ライト・ノベル」読書会で印象に残った発言

11/16,17の計二回にわたって標題の通り読書会を開催したところ、計十数名のご参加をいただきました。本当にありがとうございました。 以下、備忘的な意味も込めて、個人的に印象に残った発言を抜粋箇条書きし、残しておきたいと思います。 薬物体験において…

ヤンキーの研究

「ヤンキー」と呼ばれる人達が何を考えているのか、すごく興味はありつつもよく分からなかった。ヘルパーさんの中には元ヤンの人が多いので色々と学生時代のことを聞いてみたりもしたが、現役ではないのでやはりよく分からない。そういう意味では下記の本は…

自己啓発本に意味はあるか ―カーネギーの著作を全部読んで思ったこと―

きっかけ 私は自己啓発本やビジネス書の類が大嫌いな人間で、それらを一切読んで来なかった。もっと言えば、そういった書物を鵜呑みにする人を「自分の頭で物事を考えられない、自我が無い人」と半ば見下していた。 ところが最近、とても仕事のできる同僚が…

障害者が簡単に作文コンクールに入賞する方法

私は作文や読書感想文のコンクールで県最優秀賞を三回取ったことがある。ただ、何か中身のあることを書いたわけではない。今読み返してみても寒気がするほど薄っぺらい内容だ。裏を返せば内容が薄くともポイントさえ押さえれば、この種のコンクールにおいて…

自伝③天狗編(高校前半)

前回(下記記事)からの続きである。 double-techou.hatenablog.com 高校時代はとにかく楽しかった。人生のピークと言える。 エレベーターの設備があり、なおかつある程度の進学校ということで探した結果、通学に長時間掛かることになってしまった。ド田舎だ…

人生相談の暴力性と難しさについて

この前読了した本がこちら。 哲学の先生と人生の話をしよう 作者: 國分功一郎 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2013/11/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る お悩み投稿に対して哲学者國分功一郎が答えていくという形式である。読…

滝本竜彦「超人計画」感想

超人計画 (角川文庫) 作者: 滝本竜彦,安倍吉俊 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2006/06/23 メディア: 文庫 クリック: 40回 この商品を含むブログ (117件) を見る 極めて雑に要約すると、「欲望に向かう」→「ルサンチマン」→「無」→「欲望に向かう」→…と…