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ダブル手帳の障害者読み物

身体障害1級(脳性麻痺)・精神障害3級(発達障害)。文春オンラインなどに執筆しているライターです。多くのヘルパーさんのお陰で、一人暮らしも気付けば10年を超えました。

ヤンキーの研究

「ヤンキー」と呼ばれる人達が何を考えているのか、すごく興味はありつつもよく分からなかった。ヘルパーさんの中には元ヤンの人が多いので色々と学生時代のことを聞いてみたりもしたが、現役ではないのでやはりよく分からない。そういう意味では下記の本は…

政治諷刺画が持つダサさの普遍性について

皆さんは、新聞の隅っこに載っている、政治家の顔を極度に誇張した諷刺画を見て、何となく不快な気持ちになった経験はないだろうか。私はあの手の表現がとても苦手で、端的に言ってダサいと思う。別に政治やそれにまつわる表現が嫌いなわけでもないし、諷刺…

写真

私のブログの性格上あまり写真を載せる機会が無い。ただブログには写真を載せることもできるので、一回載せてみたくなった。スマホやPCを買い替える時にいつも闇に葬られてしまうので、その前にまとめておくことにした。 横須賀の三笠 横須賀の三笠。神奈川…

文学フリマ京都の感想等

御礼とお詫び 一昨日の文学フリマ京都にて私の「反・自伝」を手に取って頂いた皆様、本当にありがとうございました。何と御礼を申し上げて良いか分からないくらい、嬉しかったです。 また、当日は来られなかった方も、いつもブログを読んで下さって本当にあ…

【告知】明日の文学フリマ京都への出展について

明日の文学フリマ京都に「く-25」のブースで出展します。 趣向的に冊子でないと意味がない内容ですので、このブログも含め、インターネットへの掲載は一切致しません。 価格は無料ですが、本当に力を入れて書きましたし、このブログを読んで下さっている皆様…

「ぼっちの会」の挫折

この記事は、2018年11月の京都大学NF祭で販売された「サークルクラッシュ同好会会誌7号」に寄稿した文章と基本的に同内容である。 本稿では、私が大学時代に「ぼっち」を支援する活動を行った経験について述べる。加えて、サークルクラッシュ同好会(以下サ…

700円のクリスマスケーキ

「うちは寺だからクリスマスは無い。サンタも来ないよ。」と言われて育った。 そのためだろうか、クリスマスというものを自分の中にうまく位置づけられないまま、気付けば大人になっていた。周りを見渡すと、多くの人々にとってクリスマスというのは一大事で…

障害者から見た「感動ポルノ」について

本稿では、障害者を「感動ポルノ」として消費することへの批判、及びそれに対する反論について検討したい。 「感動ポルノ」とは何か まずはじめに、「感動ポルノ」とは何だろうか。現在ではその定義も拡散しているが、本稿ではこの言葉が人口に膾炙するきっ…

影の主役としての「一見さん」 ーサークラをサークラたらしめるものー

12/13(木)に京都大学サークルクラッシュ同好会(以下サークラ)の定例会に初めて参加した。その感想について二回に分けて記す。前編となる本記事では、例会の居心地の良い雰囲気がいかにして生み出されているかについて考察する。 絶妙な居心地の良さ まず…

相談できる強さ・愚痴を聞ける強さ

過去の記事で、人にものを相談するには相談内容を適切に整理するする技術が必要だと書いたことがある。 double-techou.hatenablog.com しかし、どのような形であれ相談ができるという時点で強者であり、それ以前の所で躓いている人もいるのだと分かってきた…

うおおおおおおおおおおおおおおおおおお

障害福祉サービスの世界には、相談員(介護保険制度におけるケアマネに相当)という人達がいます。先週、相談員の度重なる傍若無人な振る舞いについに堪忍袋の緒が切れ、契約の解除を申し入れました。どのようにやばかったかということを具体的に列挙しても…

寺生まれのDによる浄土真宗の分析

本記事では浄土真宗の教義に対する所感を述べる。 私は真宗寺の生まれなので多少は浄土真宗の教義に精通しているつもりである。ただ、私の父は仕事上僧侶として振舞っていたが実際は共産主義者で宗教など信じていなかったし、私に無理に寺を継がせようともし…

場の乱雑度が一定程度以上になると逆に大丈夫になる話

私は発達障害の中でもかなりアスペルガー傾向が強い方だと思う。また、身体障害が重いため自由に動き回ることが難しい。なので、とにかく乱雑な場を嫌い、整然とした秩序のある場を好んできた。ところが、場の乱雑さが度を超えると逆に居心地が良くなってく…

実名はまだ要らない

前記事でインターネットを介したオフ会のような集まりをホッピングして回っていることを述べた。そこで不思議に思ったのが、同じインターネットのオフ会のような集まりと一口に言っても、ハンドルネーム文化圏の所と実名文化圏の所があるということである。 …

ブラインドの向こう

良く晴れた土曜の昼下がり、大勢の人でごった返す都心の賑やかな通りに面して、その細い雑居ビルはひっそりと建っている。初めて来た時はその狭い入り口をなかなか見つけられず、あたりをしばらくうろついた記憶がある。 エレベーターのドアが閉まると、まる…